スニーズマンショー

主にクイズと鉄道について。

湯前線【盲腸線2】

今回は九州は肥後のくま川鉄道湯前線を紹介したい。この路線はJR九州肥薩線人吉駅に隣接する人吉温泉駅から東に進み、湯前駅に至る路線だ。湯前より東は九州山地が聳えるが、これを超えて宮崎県児湯郡西米良村の村所まで、村営バスがつないでいる。村所まで来ると宮崎交通の路線があり、西都バスセンターで乗り継いで宮崎駅宮交シティに出られる。

このルートはもともと国鉄湯前線国鉄バス日肥線・国鉄妻線が人吉から日豊本線佐土原駅を結んでいたもので、採算が悪いため国鉄が手放したルートを地元のバス会社や自治体が引き継いだ形である。未成線廃線のエピソードが残る地域は往々にしてこのような路線が残っていたりするものだ。

なお、村所以東の宮崎交通区間は乗り放題のきっぷがあると安く上がるが、バス車内では購入できず西都や宮交シティで買う必要がある。村所には西米良村で狩猟されたシカやイノシシの柚子胡椒で和えたレトルト肉が販売されてあり、たいへん美味である。

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出典:JTB小さな時刻表 2018-夏

琴電志度線・長尾線【盲腸線 1】

最初に紹介するのは、香川県高松琴平電鉄長尾線志度線という2つの路線だ。長尾線高松築港駅から、志度線瓦町駅から、それぞれ東に向かい、終点の長尾駅、志度駅といういずれもさぬき市にある駅に至る。

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実はこの2つの終着駅を結ぶバス路線が存在する。さぬき市コミュニティバス志度~多和線と市内循環線の2系統だ。なかでも志度~多和線は長尾と志度をほぼ直線的に結んでいるうえ、休日でも運行していることが特徴的だ。料金は1回の乗車ごとに平日200円、休日500円。本数は決して多くないので、時刻表とよく相談して旅程を組もう。

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ちなみに志度駅は四国八十八番札所の八十六番・志度寺、長尾駅は八十七番・長尾寺の最寄り駅で、いずれも歩いてすぐのところにある。また、コミュニティバス志度~多和線は八十八番・大窪寺にもアクセスしている。お遍路と乗り鉄の両方にとって強い味方になるバス路線だ。

余談だが、ハリー氏はJR志度駅前の「牟礼製麺」なるうどん屋に這入ったことがあり、実に旨い冷やかけにありついたと語っている。読者諸兄にも訪讃の折には「牟礼製麺」も含めうどん行に励むことを勧める。

 

出典

Google マップ

コミュニティバス | 香川県 さぬき市

 讃岐うどん遍路 | 四国新聞社

テーマ紹介1「盲腸線のその先へ」

読者諸兄は「盲腸線」という言葉をご存知か。

 「盲腸線」とは、消化管の盲腸のごとく、終点が行き止まりになっている路線のことだ。ふつう、このような路線を単純に乗りつぶす場合、起点の駅から終点の駅まで向かい、そのまま折り返すことになる。

 しかし、偏屈な乗り鉄であるところのハリー磨但馬氏はこれをよしとしない。このテーマの記事は、ハリー氏の趣向に沿うように、様々な「盲腸線」を折り返さずに乗りつぶすための方法を記したものだ。中には、ハリー氏が実際に決行したものもあるので、その体験談も含めて期待されたい。

 

目次

  1. 志度線・長尾線(ともに高松琴平電気鉄道) 2018年1月20日
  2. 湯前線(くま川鉄道) 2018年8月5日

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